Joshua White 2008-8303

GLOBAL ART TALK 018「拡張されたフィールド」
アーニャ・ガラチオ(アーティスト)

彫刻をつくるということは今日においてどのような意味をもつでしょうか。若い作家がどのようにして美術史および現代アート史そして近年の作品をナビゲートし、ひとつの焦点と実践にたどり着くことができるでしょうか。また、新進気鋭のアーティストがキャリアを重ねるにつれ、それらの実践はどのように発展していくのでしょうか。英国人アーティストのアーニャ・ガラチオ氏は1980年代から90年代に活躍したYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)の一人で、ダミアン・ハーストがキュレーションを務め注目を集めた「フリーズ」展の参加者でもありました。それ以降、彼女はギャラリー、美術館そしてビエンナーレなどで作品を発表し続けています。その代表的な彫刻作品は、時間の経過とともに変容する自然界の物質を用いたものであり、魅力的で挑戦的なインスタレーションです。今回のトークでは、片岡真実氏(京都造形芸術大学教授/森美術館副館長兼チーフ・キュレーター)との対話の中で、30年にわたるガラチオ氏の創作活動とともに、作家として挑戦と刺激を受けた文脈と状況についてお話いただきます。

概要

日時:2019年10月26日(土) 19:00-20:30
会場:キャンパスプラザ京都第3講義室
http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
料金:無料(要申込み) 
定員:100名
※日英逐次通訳あり
主催:京都造形芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
→チラシのダウンロードはここをクリックしてください

講師プロフィール

アーニャ・ガラチオ
1963年スコットランド、ペイズリー生まれ。カリフォルニア州サンディエゴやロンドンを拠点に活動を展開。スコットランド国立美術館(エディンバラ 2019)、コンテンポラリー・オースティン(テキサス州オースティン 2017)、サンディエゴ現代美術館(カリフォルニア州サンディエゴ 2015)、カムデン・アートセンター、(ロンドン 2008)、スカルプチャー・センター(ニューヨーク 2006)、テートブリテン・コミッション・デューヴェンギャラリー(ロンドン 2002)などで個展を開催。2003年ターナー賞にノミネート。現在、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授を務める。

申込み・お問合せ

お申込みフォームはこちら: 
京都造形芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 018 アーニャ・ガラチオ
※2019年10月9日(水)より受付開始。
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp

GLOBAL ART TALK By KUAD x HAPS 

<現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都造形芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
*GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
*京都造形芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。

参考作品

preserved beauty, 1991

preserved beauty, 1991