HAPSで協力しているイベントのお知らせです。
APP ARTS STUDIOとTheater SCOPEの共同企画にて、民俗映像研究所の記録映像no.5『奥会津の木地師』の上映と小山田徹氏によるトークから成るイベント、「きのうの景色–奥会津の木地師–」が開催されます。

概要

これは福島県南部、山間地の木地師のはなし。
少々の道具を手荷物に、山に入り、屋敷を建て、水をひく。
まつりをし、木を倒し、削り、轆轤を挽き、お椀をつくる。
そして町へ運び、また次の山へ向かう。
昭和初期以前の日本には、このような山から山へと移動して暮らしていた人々がいた。
にわかには想像し難いが、昨日より少し前のこの国の日常のはなし。
民俗映像研究所の映像は、人の暮らしと自然とものとの繋がりがひとつの景色のように見えてくる。
本プログラムでは、民俗映像研究所の記録映像no.5『奥会津の木地師』の上映と小山田徹氏によるトークを通して、便利な暮らしの中では見出しにくい、日常の細かな知恵やものとの関わり方を探っていきます。
■上映会:民映研『奥会津の木地師』1976年/55分/自主制作
1976年/55分/自主制作/福島県南会津郡田島町針生/文部省特選/日本映画ペンクラブ推薦/1976年キネマ旬報文化映画ベストテン3位
民映研の代表作のひとつと言われる映像作品no.5『奥会津の木地師』を上映します。
昭和初期の日本列島には、山から山へと移動しながら椀などの木地物を作る〈木地師〉を生業とする人々がいました。この作品映像は、木地師として福島県南部の山間地で盛んに活動をしていた家族(小椋藤八さん、星平四郎さん、星千代世さん、湯田文子さん)による、当時の生活と技術の再現記録です。
■TALK:ブリコラージュ・ショック!!
民映研『奥会津の木地師』には、その土地の風土に寄り添った素材や道具の使い方を見ることができます。当たり前のようで当たり前ではない、今日の私達が忘れかけている物々との関わり方にハッとさせられます。
今回はトークゲストに小山田徹氏をお招きし、〈ブリコラージュ〉という観点から映像を掘り下げていきます。
日時:12月6日(日)16:00〜18:30(15:30より受付開始/映像:55分/アフタートーク込み)
会場:Art Lab Ocean
   〒601-8005京都市南区東九条西岩本町10オーシャンプリントビルOAC1階
(JR京都駅八条東口より徒歩約5分/市営地下鉄京都駅八条東口より徒歩約7分/近鉄京都駅より徒歩約7分)
料金:前売り1000円/当日1300円(1ドリンク付)
定員:40名
講師:小山田徹 / 進行:染谷聡
企画:Theater SCOPE Project・染谷聡(漆作家/APP ARTS STUDIO)
協力: 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)・民映研の映画をみんなで上映する会
資料提供:民族文化研究所
予約方法:氏名/郵便番号/住所/電話番号/メールアドレスを明記の上、【theaterscope@gmail.com】までお申し込み下さい。当日まで受け付けていますが、定員になり次第、締め切らせて頂きます。詳細は、【http://theaterscope.tumblr.com/】にてご確認ください。
小山田徹:
美術家、京都市立芸術大学教授。1961年鹿児島生まれ、京都在住。京都市立芸術大学日本画科卒業。1984年にパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。ダムタイプの活動と並行してさまざまな共有空間の開発、研究を始める。京都にてコミュニティーセンター「アートスケープ」(1992)の創立、「ウィークエンドカフェ」(1994)の運営を行うほか、コミュニティーカフェである「Bazaar Cafe」(1998)の立ち上げに参加。また「きのうよりワクワクしてきた。—ブリコラージュ・アート・ナウ日常の冒険者たち—」(2005)国立民族学博物館の空間デザインを手がける。近年は東日本大震災後に宮城県女川町にて住民や建築家らと結成した「対話工房」のメンバーとして、コミュニティーの再生に携わる。
APP ARTS STUDIO:http://appartsstudio.tumblr.com/
Theater SCOPE:http://theaterscope.tumblr.com/