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HAPSがOIL by 美術手帖に「HAPS KYOTO」として出展します。また出展のキックオフ企画として展覧会「航海のために」を開催いたします。
概要
一般社団法人HAPSは、京都市在住ならびに京都市にゆかりのある現代美術作家への支援の一環として、美術手帖がギャラリーやアートストアと共につくる現代アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」への作品出展支援事業「HAPS KYOTO」を開始します。
この度、本事業のキックオフ企画として、出品作家たちの作品を実際に鑑賞できる展覧会「航海のために」を開催いたします。商業ベースではなかなか取り上げられない作家たち、京都のアート・シーンに確かな足跡を残してきた作家たち、今後の飛躍が期待される若手作家たちなど、HAPS独自の切り口で選定されたアーティストを広くご紹介します。販売によって得られた収益は各作家たちならびに今後の作家支援のために活用されます。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
展覧会「航海のために」
会期:2022年11月17日(木)〜12月4日(日)
会場:ホールKeiryu(〒605-0901 京都市東山区問屋町通五条下る上人町433 半兵衛麸五条ビル2F)
開館時間:10:00〜17:00
休館日:会期中の火・水曜日
入場料:無料
出展者:青柳龍太/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/鬣恒太郎/谷澤紗和子/リュ・ジェユン
主催:一般社団法人HAPS
協力:株式会社 半兵衛麸/現代美術 艸居/天才アートKYOTO/高嶋慈/平田剛志
ロゴデザイン:見増勇介(ym design)
会場へのお問合せ:株式会社 半兵衛麩 TEL:075-525-0008
オンラインギャラリー「HAPS KYOTO」について
HAPSでは京都の若手芸術家の活動環境の向上、アート市場の活性化、アーティストとコレクターの新たな関係づくりを図るため、「OIL by 美術手帖」を通して京都の作家と作品を紹介・販売していく運びとなりました。収益は各作家ならびに今後の作家支援に還元されます。若手から中堅まで、性別を問わず、障害の有無を問わず、美術/工芸やハイアート/サブカルチャーなどの垣根を超えて、HAPSにしかできない方法で「多様な表現」のあり方を守り、発展させることを目指します。
出展予定作家:青柳龍太/阿児つばさ/金氏徹平/清水宏章/黒川岳/ゲシュタルト崩壊フラグ/小林椋/鬣恒太郎/谷澤紗和子/リュ・ジェユン/八幡亜樹
作品販売ページ:https://oil.bijutsutecho.com/gallery/277
※2022年11月17日(木)10:00〜販売開始
「OIL by 美術手帖」は、これまでアートシーンの動向を伝えてきた『美術手帖』が、日本を代表するギャラリーやアートストアとともにつくる、アートのマーケットプレイスです。メディアとしてアートと社会をつなぐ役割を担ってきた『美術手帖』は、このサービスを通じて「アート作品の購入」という体験をお届けします。
https://oil.bijutsutecho.com
「航海のために」出展者プロフィール
青柳龍太(あおやぎ りょうた/現代美術家)
《2015 Special Edition》2015、H42×W62×D3cm(frame)、オリジナル額に銀箔・低反射UVカットアクリル・デジタルタイプC
1976年大阪府生まれ。京都市在住。多摩美術大学卒業後、2005年より主にファウンドオブジェクトを利用したインスタレーションを中心に個展活動をスタート。2010年からは神楽坂にて骨董商を営んでいた経験もあり、古美術には造詣が深く、その知識を活かして、登録有形文化財や、京都や近江八幡の古民家などの改修も手がけている。2014年、ギャラリー小柳にて、杉本博司、ソフィ・カルとともに「UNSOLD」展を開催。2017年、東京都内にある個人宅の防空壕にて個展「2015」「2016」を開催し、美術評論家椹木野衣により取り上げられ、『美術手帖』に展覧会評が掲載される。2018年3月発行の『美術手帖』より、エッセイ「我、発見せり」を連載中。
金氏徹平(かねうじ てっぺい/アーティスト)
《Games, Dance & the Constructions (Photo of Soft Sculpture)#1》、2022、H27.7×W32cm(frame)、スクリーンプリント
1978 年京都府生まれ。京都市在住。京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。現在同大学准教授。既存の事物を素材に部分を切り抜き繋ぎ合わせることで、世界を読み替えるコラージュ的手法を用いて作品を制作。彫刻、インスタレーション、絵画、映像、写真、パフォーマンスなど表現形態は多岐にわたり、一貫して物質とイメージの関係を顕在化させる造形システムの考案を探求している。主な個展に「S.F.(Something Falling/Floating)」(市原湖畔美術館、千葉、2022年)、「消しゴム森」(金沢21世紀美術館、石川、2020 チェルフィッチュとの共作)、「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2016年)など。平成24年度京都市芸術新人賞受賞。
清水宏章(きよみず ひろあき/陶芸作家)
《朱黒容》2022、H26×φ28.2cm、陶土・釉薬(辰砂釉、マンガン金ラスター釉、安南釉)
1986年京都市清水五条生まれ。京都市在住。八代清水六兵衛(きよみず ろくべえ)の長男。釉薬の中でも扱いが難しいとされる辰砂釉を使用し、多層的に存在している「生命」をテーマに陶作を行う。主な展覧会に「朱」(千葉市美術館、2022)、「清水 宏章 陶展」(ギャラリー恵風、京都、2021)などがある。2019年第48回日本伝統工芸近畿展入選(以降、第49回、第50回入選)。
黒川岳(くろかわ がく/アーティスト)
《a tea ceremony (feat. Atacama tea bowl)》、2022、体験型パフォーマンス
1994年島根県生まれ。京都府在住。2018年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。音を奏でることや聴くこと、あるいは様々な対象に「触れる」という行為についての考察を出発点に、自身が出会った様々なものの音や形、動きを注視し、それらを自らの身体で捉えようとする行為を繰り返す中で生まれる形や動きなどを彫刻やパフォーマンス・映像・音楽などの手法を用いて作品を制作している。ダンサーや音楽家などとのコラボレーション制作も行う。主な個展に「甕々の声」(アートラボあいち、2021)、「奥の工場見学」(千丸屋京湯葉本店、京都、2021)などがある。
ゲシュタルト崩壊フラグ(げしゅたるとほうかいふらぐ/アーティスト)
《きくな》2018、H26.7×W37.8cm、ポスカ・水彩・画用紙
1997年滋賀県生まれ。京都市在住。14歳の頃から自らを「ゲシュタルト崩壊フラグ」※と名付け、作家活動を開始。2015年より天才アートKYOTOに加入し展示会に多数出品。その作品には、(しばしば残酷で猟奇的な目にあう)少女や生物が背景に侵食され、その名の通りいつ足元から「世界そのものが崩壊してもおかしくない」危うさや不穏さと同時に、ユーモラスさが共存している。NFTでの作品販売やラインスタンプ(かやぶき式住居)など、領域を問わず活動している。近年の個展に、「めがらにか」(Studio&Gallery MATTua-LA、京都、2018)、など。 2022年GASHO2.0第一期パートナー選出、Moetan×BLUE MEOW ART CONTEST大賞受賞。
※「ゲシュタルト崩壊」(認知情報処理過程によって発生する知覚における現象)+「フラグ」(伏線や予測、定型パターンといったネット上にしばしば登場するストーリー展開の用語)
小林椋(こばやし むく/アーティスト)
《フィーヌ・ヌー(投げ輪の見分け方)》、2022、H68.5×W36×D29cm、モーター・ジェスモナイト・MDF合板・鉄パイプ・ラッカー・アクリル
1992年東京都生まれ。京都市在住。2017年多摩美術大学大学院修士課程情報デザイン領域修了。2019年京都市立芸術大学大学院修士課程彫刻専攻修了。事物に物的な装置を挿入または類比させることで生まれる飛躍や不和のようなものを観察しながら作品を制作する。また時里充とのユニット「正直」でパフォーマンスを行う。主な個展に、「州ん」(ギャラリーN、愛知、2020)、「ネを見に峰に目をね」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2020)、「ソテツとてつもなく並」(ギャラリー16、京都、2019)、主なグループ展に、「ニューミューテーション#4 小嶋晶・小林椋」(京都芸術センター、2021)、「京都府新鋭選抜展」(京都文化博物館、2020)、「荒れ地のアレロパシー」(MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY、東京、2020)などがある。
鬣恒太郎(たてがみ こうたろう/アーティスト)
《Becoming Painting》2015、H82×W63cm、油彩・キャンバス
1981年兵庫県生まれ。京都市在住。2013年京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院修士課程芸術表現専攻修了。絵画を制作する。2018年よりアーティストコレクティブ〈木曽路〉を彦坂敏昭・前谷開と共に運営。フィールドワークの経験を絵画に落とし込むことから出発し、インスタレーションを含めた展示、空間設計をおこなう。社会や宗教と美術の関係に着目し、時代において移り変わる関係性について考察、空間を制作することにより第三者に解釈を委ねる機会を創出する。近年の個展「Ba」(VOU/棒、京都、2021)では、複数の文化従事者との共作において、ある<特別な場>を創出することを試みた。主な展覧会に「VOCA展」(上野の森美術館、東京、2019)、「酔いの明星」(FINCH ARTS、京都、2018)、「Dear Big brother」(京都芸術センター、2016)などがある。
谷澤紗和子(たにざわ さわこ/アーティスト)
《Sisterhood》、2021、H39×W46cm、切り紙にアクリル絵具・ペン
1982年大阪府生まれ。京都市在住。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。「妄想力の解放」や「女性像」をテーマした作品を制作する美術作家。近年はジェンダーへの関心を強め、男性中心的な美術の価値観の周縁にあり、特権的な技法・制作場所を必要とせず、豊かな表現の可能性を持つメディアとして切り紙の手法に注目。高村智恵子へのオマージュ作品を発表するなど、女性表現者に対する固定的な評価に揺さぶりをかける。また、小説家の藤野可織やアーティストの魲万里絵との共同制作にも継続的に取り組んでいる。アーティストグループ刷音《SURE INN》メンバー。主な展覧会に「VOCA展2022」(上野の森美術館、東京、2022)など。令和2年度京都市芸術新人賞受賞、「VOCA展2022」VOCA佳作賞受賞。
リュ・ジェユン(류제윤/RYU Jeyoon)
《Lonely Monster》、2021、H20×W13×D14.5cm、粘土・釉薬・金
1990年韓国生まれ。京都市在住。2021年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程陶磁器専攻修了。京都とソウルをメインに活動。自分の中にある感情や経験などを記録するものとして、自画像を粘土と油絵で作っている。主な展覧会に「母国へ送る手紙」(Gallery SEIN、ソウル、2022)、「日本現代陶芸との呼応と対比」(艸居アネックス、京都、2022)、「意志的なものと非意志的なもの」(乙支路OF、ソウル、2021)などがある。
お問い合わせ
一般社団法人HAPS(広報担当:沢田)
〒605-0841 京都市東山区大和大路通五条上る山崎町339
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