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©トーチカ、東アジア文化都市 2017 京都実行委員会

このたび、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、「東アジア文化都市2017京都」(※1)のプロモーション映像を製作いたしました。クリエイティブユニットのトーチカをディレクターに迎え、京都の伝統と最先端の映像技術が融合した創造的で革新的な作品が完成いたしました。今回公開となる本編「Time Travel Guide feat. Shing02 | 東アジア文化都市2017京都PR」は、環太平洋を拠点に活躍する音楽家のShing02によるリリックとともに、映像のイメージがさらに詩的な広がりを増しています。

概要

公開日:2017年3月15日(水)午前10時
公開方法:東アジア文化都市2017京都公式ホームページ(https://culturecity-kyoto.com/
本編URLhttps://www.youtube.com/watch?v=ToAXqvTdeSg
:3分10秒
製作:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
ディレクター:トーチカ
映像の内容
(1) 京都を拠点に活動する若手アーティスト等が制作
トーチカ(映像)のディレクションのもと、NAZE(現代美術)、CEKAI(グラフィック)、上田普(書家)、山路敦司(作曲家)など、様々なアーティストとともに、京都の美しい風景と最先端の映像技術「VR(ヴァーチャルリアリティ)」が融合した創造的で革新的な映像作品を制作した。
(2) 京都の有名な観光スポット等で、市民や国内外からの訪問者が京都の美しさを再発見できる映像を撮影
中国、韓国をはじめ海外にも広く発信するため、京都の様々な寺社、団体等の協力により、外国人観光客にも人気のある観光スポット等で、その魅力や美しさが伝わる映像を撮影した。
(ロケ地)順不同 貴船神社、清水寺、平安神宮、伏見稲荷大社、宮川町、元離宮二条城、錦市場、京都駅ビル、京都タワー、一念坂・二年坂、鴨川デルタ 等
(3) 東アジアならではの内容
日中韓の共用漢字808字(※2)から選んだ漢字(鳥、音など)や、日中韓で共有するイメージ(虎、龍など)により、東アジアを表現した。

©トーチカ、東アジア文化都市 2017 京都実行委員会

©トーチカ、東アジア文化都市 2017 京都実行委員会

©トーチカ、東アジア文化都市 2017 京都実行委員会

制作チームからのメッセージ

 
「歌詞にある”time travel”という言葉は、作品の映像や音楽におけるtraditional(伝統), ancientとmodern(古代と現代)の行き来を示しています。それは京都というまちの特性であると同時に、過去から未来を眺める、あるいは未来から過去を眺めることによって、人間の知恵や歴史および文化、ヴィジョンを捉え、そのことによって過去を乗り越えた先にある未来としての平和を象徴しています。」
 
 

参加アーティスト


トーチカ
ナガタタケシとモンノカヅエによる1998年より活動を始めたクリエイティブユニット。「若手芸術家の居住・制作・発表の場づくり事業」においてHAPSが運営する元新道小学校を活用したスタジオを拠点に活動している。デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を融合した、空中にペンライトの光で絵を描きアニメーションを作るという画期的な作品「PikaPika」を編み出す。各地で展覧会や子ども向けのワークショップを開催しているほか、企業や自治体のプロモーションも手がけている。http://tochka.jp
 
 

上田普
1974年兵庫県淡路島生。母のもとで5歳より書を学ぶ。四国大学書道コース卒。四国大学書道文化学科非常勤講師。中国に留学後、北米に渡り、個展やサザビーズNY出品を行うなど2年の活動後、日本的な美意識を求めて2002年制作の場を京都に移す。以後、線と空間にこだわった書の作品は、時には立体、時にはアクアリウム、ファッションでと自由な素材で表現を模索し続ける。2005年京都市美術協会より新鋭美術作家に選出。関西を中心に韓国、豪州、ブルガリア、英国等のアートイベントに参加。近年は泉鏡花作、中川学絵の絵本「龍潭譚」、同じく「絵本化鳥」の題字、男前豆腐店、柊家旅館、叶匠壽庵、NMB48 等のパッケージロゴ、監修等を行っている。http://www.uetahiroshi.com
 
 

NAZE
1989年茨城県生まれ、京都府在住。京都精華大学卒業。ゴミや廃材などの収拾物、印刷物や写真など既存のモチーフに描くドローイング作品や、グラフィティを用いた作品などを制作。個人での活動の他にcontact Gonzo、犯罪ボーイズといったアーティストユニットでも活動。主な展覧会に、2011年「NAZE?」FOIL GALLERY(東京)、2013年「GO OUTSIDE」FOIL GALLERY(京都)など。
 
 
 

photo: Aaron Yoshino

Shing02
環太平洋を拠点に活動するMC/プロデューサー。タンザニア、イギリスで育ち、15歳の時に米国カリフォルニアに移住。ヒップホップに魅せられて音楽を作るようになる。グローバルな視点と独特のリリックが特徴。和音とDJテクニックを取り入れた新しい音楽を追求している。これまでに『絵夢詩ノススメ』、『緑黄色人種』、『400』、『歪曲』を発表し、発案したfaderboardを取り入れた Kosmic Renaissanceなど、国内外の競演を重ねながら、現代音楽としてのヒップホップを体現する。近年は「FTTB」、「LIVE FROM ANNEN ANNEX」シリーズを発表、DJ $HINとアルバム『1200 Ways』をリリースし、日本語盤の「有事通信」も控えている。2015 年には、短編4作目となる「The Divider」、22分の大作「日本国憲法」もインターネットで公開した。
 

山路敦司
クラシック、現代音楽の作曲家として活動する傍ら、映像音楽からポピュラー音楽まで幅広く手掛ける。特にコンピュータ音楽やノイズ音楽において多くの海外の音楽祭で作品が発表され高く評価されている。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。スタンフォード大学 Center for Computer Research in Music and Acoustics (CCRMA) 客員研究員、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)を経て、現在は大阪電気通信大学総合情報学部教授を務める。映画『悲しき天使』(監督:大森一樹)で第2回おおさかシネマフェスティバル音楽賞受賞。その他、長年に渡りゲーム音楽を多数手掛け、ニューメディアとしてのヴィデオゲームにおけるサウンド表現の可能性を研究しており、芸術とエンタテインメントの領域を横断する活動は多岐にわたる。
 
 

CEKAI
2014年結成のクリエイティブアソシエーション。「世界」の名の下に所属や領域を横断して、総合的にクリエイションを構築していく。現在、東京と京都に拠点を置いている。映像領域においては、映像ディレクター、映像プロデューサー、映像作家、音楽家が数名在籍しており、実写映像からアニメーション、モーショングラフィックスと表現方法は様々である。各々の領域での解像度をあげる事を厭わず、それらを一本に繋げてあらわしていくことが、「世界」のミッションである。
 
 
 
 
※1 東アジア文化都市2017京都
「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3箇国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩 な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施する事業である。これにより、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを 目指している。また、東アジア文化都市に選定された都市が、その文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としている。
京都市は、2016年8月28日に韓国済州特別自治道で開催された第8回日中韓文化大臣会合で、中国・長沙市、韓国・大邱広域市とともに2017年の開催都市に選定された。
京都市では、2017年2月から11月にかけて、伝統的な文化芸術から現代美術、音楽、舞台芸術、マン ガ・アニメなど多彩な文化芸術イベントや、開催都市と青少年や若手アーティストの交流事業等を予定している。
※2 日中韓共用漢字808字
学識経験者等で構成する「日中韓賢人会議」(主催:日本経済新聞社、中国・新華社、韓国・中央日報)が提唱し、2014年4月に日中韓の3箇国で共通して使用している 808字の漢字を「日中韓共同常用八百漢字表」にまとめた。