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GLOBAL ART TALK 040「美術館の生態系―『中国現代美術館のいま』より」by 金澤韻(キュレーター)
この美術館は”何”なのか−異国の地に美術館を訪ねる時、それまで慣れ親しんでいた美術館の様子とは違うたたずまいに戸惑うことがあります。
2022年3月より美術手帖ウェブ版で始まった金澤韻の連載「中国現代美術館のいま」では、これまで9回にわたって上海の美術館を1館ずつ紹介してきました。日本では国や地方自治体が運営する公立美術館が多いのに対して、中国ではほとんどが個人や企業が運営する私立美術館です。投入される資金の性質が違うと、キュレトリアルスタッフの存在や展覧会についての考え方が異なる場合があります。美術や美術作品は世界共通である、ということもまたひとつの真実ですが、一方で、美術や美術館にはその土地その土地の生態系がある、ということも、このシリーズを通して浮かび上がってくることです。
今回のGLOBAL ART TALKでは、本連載に登場した美術館をいくつか取り上げ、上海の美術館情勢を紹介しながら、美術・美術館の生態系という考え方を提起してみます。

概要

日時:2023年5月19日(金)18:30 〜 20:00
料金:無料
会場:京都芸術大学 人間館地下1階 映像ホール(オンライン配信あり)
定員:会場100名/オンライン500名
※会場は申し込み不要・先着順/オンライン配信はウェビナー事前登録制

主催:京都芸術大学大学院

講師プロフィール

金澤韻(かなざわ こだま/キュレーター)
現代美術キュレーター。東京藝術大学大学院、英国Royal College of Art(RCA)修了。熊本市現代美術館など公立館での12年にわたる勤務ののち、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。国内外で展覧会企画多数。近年企画・参画した主な展覧会に、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020、杭州繊維芸術三年展(浙江美術館ほか、杭州、2019)、AKI INOMATA、毛利悠子、ラファエル・ローゼンダール個展(いずれも十和田市現代美術館、青森、2018~2019)、Enfance(パレ・ド・トーキョー、パリ、2018)、茨城県北芸術祭(茨城県6市町、2016)など。株式会社コダマシーン共同代表。現代美術オンラインイベントJP共同主宰。京都芸術大学客員教授。

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お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp