HAPSが協力するイベントのお知らせです。
概要
トーク「巨人×眠り×植物」
日時:2023年3月11日(土)14:00~16:00
会場:GALLERY & EVENT SPACE NEUTRAL(〒602-8242 京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング2F)
※当日は睡眠文化研究会のinstagramでも配信します。
入場料:無料(事前予約制:contact@sukusukucentre.orgまで人数と名前をメール)
定員:50名
ゲスト:重田眞義/塩尻かおり
企画:山本麻紀子(崇仁すくすくセンター)
助成:国土緑化推進機構「緑と水の森林ファンド」/Arts Aid Kyoto
協力:NPO法人睡眠文化研究会
https://horikawa-shinbunkabldg.jp
私は、2012年の夏、茨城県水戸市の公園で「巨人」の気配に遭遇して以来、その世界に魅了され続けています。日本・イギリス・ポーランドで巨人伝説が残る場所を訪ね、その景色を目の前にしてみると、伝説の奥底には「眠り」というものが隠されている気がしています。2016年に京都の東九条へ引っ越ししたのをきっかけに、ご近所の玄関まわりの鉢植えやまちの樹木に心を奪われ、「植物」の世界に出会いました。2018年からは、植物を介して高齢者福祉施設との協働プロジェクトを、また2020年からは、崇仁地域の樹木の挿し木を育てるというプロジェクトを展開することになり、「巨人」と「植物」の世界が自然と混ざり合っていきました。多くの人と関わりながらプロジェクトを動かしているその片隅で、一人になった時、「巨人」と「植物」の世界が混ざり合う部分について考え続けています。
今回、かねてよりお話させていただきたかった2名の先生方にお越しいただき、私の中にたまってきた疑問を軸にさまざまなお話ができればと思っています。また、制作途中の作品数点も展示いたします。ぜひお越しください。
(山本麻紀子)
登壇者プロフィール
重田眞義(しげた まさよし)NPO法人睡眠文化研究会理事。京都大学名誉教授 アフリカ地域研究資料センター・大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任教授。1956年京都生まれ。生態人類学、民族植物学、アフリカ在来農学、アフリカ地域研究専攻。1978年以来、スーダン、ケニア、エチオピアなどアフリカ各国で地域社会の生業と開発に関連した調査にあたるかたわら、主にアジア・アフリカ地域における睡眠文化を研究している。
塩尻かおり(しおじり かおり)
博士(農学)。龍谷大学農学部教授。北海道大学農学部卒業、京都大学農学研究科博士課程修了(農学博士)。京都大学白眉センター特定助教を経て、2015年より龍谷大学。日本応用動物昆虫学会奨励賞、日本農学進歩賞、日本生態学会宮地賞、京都大学女性研究者たちばな賞、大学女性協会守田賞を受賞。著書:「香りの生態学」(共立出版)。専門は植物・昆虫生態学・化学生態学。名前にちなんだ「かおり」が繋ぐ生物間相互作用の研究をしている。
山本麻紀子(やまもと まきこ)
京都市立芸術大学大学院美術研究科構想設計修了。ある場所についての観察や考察を続け、その場所に関わる人たちとのコミュニケーションを生み出しながら活動を行う。その一連の過程を、絵、写真、映像、染め、刺繍などの形式で作品制作を行なっている。ライフワークとして、2013年より15年計画で日本(水戸)とイギリス(ペンザンス)の巨人伝説をベースに、「眠り」「怒り」「待つ」「生き延びる」などのテーマを設け、巨人の世界を追い続けている。