HAPSが協力するイベントのお知らせです。
概要
京都まちじゅうアートプロジェクト「光冠茶会 国際人類観測年」南極・昭和基地からの特別映像、および科学者コミュニティに人類学的な調査を続けてきた森下翔さんと北極・シベリアにてトナカイ牧畜について調査を重ねてきた大石侑香さんとのトークを、冷凍コンテナから配信します。
また、第38・45次南極観測隊越冬隊にて料理人を務めた北田克治さんによる、現地で好まれた料理のレシピをお送りします。感染者数の増減やグラフの波線形に一喜一憂しつつも「(ニュー)ノーマル」に固着する。本茶会では、そのような硬直した状況にこそ距離をおき、観測と原理がゼロ距離で触れ合う地点を目指します。
日時:3月30日(火)19:00〜21:30 ※アーカイブ配信は、4月30日(金)23時59分までご視聴いただけます。
会場:冷凍コンテナよりオンラインで配信
定員:100名
料金:¥2,000/氷付き¥3,000(限定20個)/アーカイブ配信¥1,000(アーカイブ配信は、茶箱の発送がございません。)
茶箱(参加キット):レシピ付きインスタントラーメン、ロングライフ牛乳 他
※参加者には、終了後10カ月以内に、茶会のドキュメントおよび席主やゲストの論考等を掲載した冊子をお送りします。
登壇者:
席主=黒嵜想(批評家)
特別映像ゲスト=阿保敏広(第62次南極地域観測隊越冬隊長)
ゲスト=大石侑香(神戸大学大学院講師)/森下翔(大阪大学社会技術共創研究センター・特任研究員)/北田克治(国際日本文化研究センター内レストラン赤おに店長兼料理長・第38・45次南極観測隊越冬隊料理人)
申し込み:専用サイト(https://corona-chakai.kyoto/475/)からお申し込みください。締め切りは3月19日(金)23:59まで。
主催:京都・まちじゅうアートフェスティバル実行委員会(構成:京都市等)
協力:国立極地研究所/沢田朔(一般社団法人HAPS)
京都まちじゅうアートプロジェクト「光冠茶会」について
「光冠茶会」は、新しい芸術体験をお届けするオンライン茶会です。特色のある会場から趣向をこらしたおもてなしと、席主が選んだお茶等を詰め合わせた茶箱で、早春の京都を体感してください。
京都・まちじゅうアートフェスティバル実行委員会では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により活動の機会が失われた芸術家に発表・活躍の場を提供し、京都市内各地で文化芸術の魅力を発信するため、京都まちじゅうアートプロジェクトを実施します。「光冠茶会(ころなちゃかい)」では、京都まちじゅうアートプロジェクトの1事業として、2021年2月~3月の期間に、席主10名による多彩な茶会をオンラインで配信します。参加者には事前に席主が選んだお茶やお菓子を詰め合わせた茶箱が届き、京都らしい特色ある会場からのライブ配信を視聴しながらお愉しみいただきます。
登壇者プロフィール
黒嵜想(くろさき そう/批評家)1988年生まれ、批評家。音声論をテーマとし、雑誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。活動弁士・片岡一郎氏による無声映画上映会「シアター13」 を企画、声優論「仮声のマスク」を批評誌『アーギュメンツ』に連載、Vtuber 論 を『ユリイカ』2018.7号(青土社)に、バ美肉論をWebメディア「Rael Sound Tech」に寄稿。また、学術雑誌『想文』第一号には 「波線にさまようイドラー仏教音楽声明試論ー」を寄せ、インド仏教最高指導者・佐々井秀嶺氏の来日講演では聞き手を務めた。ほか、『アーギュメンツ#2』編集、『アーギュメンツ#3』を批評家・仲山ひふみと共同編集、メディア「ひるにおきるさる」 を哲学研究者・福尾匠と共同企画など。
大石侑香(おおいし ゆか/神戸大学大学院講師)
1982年生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科講師。北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)メンバー。首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学後、東北大学・PD、人間文化研究機構/国立民族学博物館・特任助教を経て現在に至る。専門は社会人類学。シベリア先住民を対象にトナカイ牧畜や狩猟採集といった生業研究、毛皮動物のドメスティケーション研究、北極環境変化と社会に関する研究を行う。主な論文は、「西シベリア森林地帯における淡水漁撈とトナカイ牧畜の環境利用」(高倉浩樹編『寒冷アジアの文化生態史』古今書院、2018年)など。
森下翔(もりした しょう/大阪大学社会技術共創研究センター・特任研究員)
1987年生まれ。大阪大学社会技術共創研究センター特任研究員(2020.5-)。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程満期退学。専門は文化人類学(修士(人間・環境学))。日本およびインドネシアをフィールドとし、科学者の研究室における参与観察・インタビュー調査をおこなう(ラボラトリー・スタディーズ)。主な論文・論考に「不可視の世界を畳み込む:固体地球物理学の実践における『観測』と『モデリング』」(『文化人類学』2014年78巻4号)、「『融合』としての認識=存在論:『非=自然主義的』な科学実践を構成する『観測データへの不信』と『ア・プリオリなデータ』の概念」(『文化人類学』2020年85巻1号)、批評家・黒嵜想(編)『アーギュメンツ#2』所収の鼎談等。
北田克治(きただ かつじ/国際日本文化研究センター内レストラン「赤おに」店長兼料理長、第38・45次南極観測隊越冬隊料理人)
1964年生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、老舗京料理店等で修業をつんだあと、1993年に国際日本文化研究センター内にレストラン「赤おに」を開店と同時に店長に就任。第38次(1996年)、第45次(2003年)の2回、国立極地研究所に出向し、南極観測越冬隊で料理人を務める。その後、「赤おに」の店長兼総料理長に復帰し現在に至る。数多くの講演で、南極の魅力を伝える活動を続けている。
お問い合わせ
■光冠茶会事務局運営・チケット・広報について
株式会社日商社(担当:小川、大前)
TEL:075-211-3491 (平日10時~18時) e-mail:info@corona-chakai.kyoto
■事業全体について
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課 (担当:金田、三原、大石)
TEL:075-366-0033 e-mail:bunka@city.kyoto.lg.jp
■企画内容について
京都芸術センター(担当:山本、萩原、勝冶)
TEL:075-213-1000 e-mail:info@kac.or.jp