HAPSが協力するイベントのお知らせです。

概要

浄土解放|Jodo Kaihoh
日時:2019年10月26日(土)13:00〜20:00 /27日(日)13:00〜19:00
会場:複合アートスペース「浄土複合」
〒606-8412 京都市左京区浄土寺馬場町75
https://jdfkg.tumblr.com/post/188205825850/jodokaihoh
このたび浄土複合では10/26、27日の二日間、私たちの活動拠点を「解放」します。作品展示やパフォーマンス、印刷物の販売などを通じて、浄土複合を拠点に行われている多角的な活動をお披露目する機会となります。浄土複合の周辺を造形的な観点から紹介する地図もご用意しました。ぜひこの機会に浄土寺エリアも合わせて散策していただければ幸いです。

イベント内容

浄土解放|Jodo Kaihoh
オープニング:26日(土) 19:00-20:00(入場無料/FOODによるキャッシュオン方式のケータリング)
///
ギャラリー FINCH ARTS :小宮太郎展「Golden Box」
ウィンドーギャラリー StandAlone:川田知志展「確実な晴れ。」
浄土複合スクール:印刷物を売る会
(出展者:鮎川奈央子、おばけの連判状、きりとりめでる、黒川岳、黒木結、正直、村上美樹、山田毅、鷲尾怜、and more)
スクール受講生の制作による周辺マップ配布
制作スタジオ公開
山本聖子、Juggling Unit ピントクル(パフォーマンスは26、27 各日14:00、17:00より約20分)

浄土解放─新たな平常を構築するために

浄土複合は2019年3月に、ギャラリー、スクール、制作スタジオを併設するアートスペースとして始動しました。オープン前のクラウドファンディングでは、1ヶ月という短期間にもかかわらず、全国から多くのご支援をいただき、ほとんど手作りで廃墟状態からの改修を行い、オープンまで漕ぎ着きました。
それから半年と少しの間、ギャラリーFINCH ARTSでは9つの展覧会、ウィンドーギャラリーStandAloneでは4つの展示を、スクールではライティング・スクールや連続講座、5つの公開講座を開催してきました。こうした展示や講座を定期的に実施する一方で、複数のアーティストらが持続的な制作を行っています。
SNSを開いてみれば、日々沢山の刺激に溢れています。話題性のあるイベントや見栄えのするイメージ、人々の情動を強く巻き込むような問題が、情報空間上で目まぐるしく現れては消える、というのが現在の私たちを取り巻く日常、いわば「非日常化した日常」ではないでしょうか。
浄土複合ではしかし、即時的に話題となる場を生み出すことよりも、持続的に制作を行い、展示を作り、考え続けるための場であることに注力してきました。言い換えればそれは、全くの平坦ではないけれど、常態化した刺激の中で立ち尽くしてしまうのでもないような、少し起伏のある新たな平常を持続させようとしている、ということです。
このたび浄土複合では、私たちの活動拠点を一時的に「解放」します。といっても、この二日間のために特別なイベントごとを用意するわけではありません。作品展示やパフォーマンス、印刷物の販売などが行われますが、これらはあくまでも平常運転の延長上にあるものです。日々行ってきたことの集積を束の間お披露目しよう、というのが「浄土解放」の趣旨となります。
今回、浄土複合の周辺を造形的な観点から紹介する地図を作成しました。場所の選定から執筆、イラスト、編集、デザインに至るまで、すべてライティング・スクール受講生の手によるものです。これもまた日々行われている活動の中から生まれた、ひとつの造形物と言えるでしょう。ぜひこの機会に浄土寺エリアも合わせて散策していただければ幸いです。
池田剛介(浄土複合ディレクター)