島袋道浩(アーティスト)
1998年のシドニー・ビエンナーレに招聘されて以来、約20年間、ヴェネチア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレなど世界各地で行われる国際展や展覧会にコンスタントに出品してきた島袋道浩。日本人では稀有な存在のアーティストと言えるでしょう。トークの前半では近年のプロジェクトを中心にその活動を紹介してもらい、後半では対談形式で「国際的に活躍するというのはどういうことなのか」について、その秘密も探ります。
聞き手:片岡真実(京都造形芸術大学大学院芸術研究科 教授)
※トークは日本語で行われ、通訳は入りません
概要
日時:2016年12月1日(木) 19:00-20:30会場:京都造形芸術大学智勇館1階
http://www.kyoto-art.ac.jp/info/about/access/campusmap/
* 日英逐次通訳なし
料金:無料(但し、要申込み)
定員:100名
主催:京都造形芸術大学大学院、東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
プロフィール
1969年、神戸市生まれ。1992年、サンフランシスコ美術大学卒業。2004年から2016年までベルリンを拠点に活動。1990年代初頭より世界中の多くの場所を旅しながら、そこに生きる人々の生活や文化、コミュニケーションのあり方に関するパフォーマンスやインスタレーション作品などを制作している。パリのポンピドゥー・センター(2000年、2014年)ロンドンのヘイワード・ギャラリー(2001年、2008年)などでのグループ展やヴェネチア・ビエンナーレ(2003年)、リバプール・ビエンナーレ(2006年)、ハバナ・ビエンナーレ(2015年)などの国際展に多数参加。近年の主な個展に「島袋道浩:能登」(金沢21世紀美術館、金沢、2013年)、「Flying Me」(クンストハレ・ベルン、スイス、2014年)などがある。今年は岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016に参加している。予約・お問合せ
申込み・問い合わせ先:ULTRA_HAPS@office.kyoto-art.ac.jp*お申込みの際には、①氏名、②人数、③連絡先電話番号あるいはメールアドレス、④ご職業(学生の場合は大学名)を上記アドレスまでお送りください。
ULTRA X HAPS TALK <現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか? 京都造形芸術大学とHAPS共催による「ULTRA×HAPS TALK」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
① ULTRA×HAPS TALKは、若手芸術家を応援する東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
② ULTRAは、超越的なクリエイティビティを求める京都造形芸術大学の「ウルトラファクトリー」に倣っています。
③ 京都造形芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。