日本語ではなんとなくわかってもらえても、英語ではそうはいきません。
一生懸命説明しても、ボキャブラリーが足りずにうまくいかなかったり、時には誤解されたりもします。
「うまく説明できない=つまらない作品」と思われてしまうのも悔しい。
ここでのポイントは、自分の作品を説明するのに最適の単語や相応しい言い回しを持っているかどうかです。
発音や流暢さはそれほど問題ではありません。
本講座では、伝わる説明の仕方を得るためのレッスンを行います。加えて、CV、ポートフォリオ、展覧会のステートメント、キュレーターやギャラリストに説明するとき、助成金やレジデンスへの応募等、それぞれの場面で異なる表現が必要となります。本講座では、それらを実践的に学ぶ機会になります。
途中回からの参加も勿論可能です。
概要
日時:第1回 7月19日(金)19:00-21:00第2回 9月14日(土)16:00-18:00
第3回 10月26日(土)16:00-18:00
第4回 11月14日(木)19:00-21:00
第5回 12月7日(土)16:00-18:00
第6回 1月18日(土)16:00-18:00
第7回 2月15日(土)16:00-18:00
定員:各回10名(要予約)
参加費:各回2,000円(テンプレート込み)/3回券 5,000円(お一人1回のみ購入可能)
使用言語:英語・日本語(英語のレベルは問いません。)
場所:HAPSオフィス(京都市東山区山崎町339)
※ 別途個人やグループでのレッスンもご希望に応じ調整いたします。ご興味のある方、ご相談ください。
【プログラム】
第1回 Where to start: The Artist CV and Bio(CVと略歴)
CV(履歴書)や略歴を作成しアップデートするための実践的なアドバイス、テンプレートや具体例とともに、言葉によるアーティストとしてのイメージの基礎をつくっていきます。
第2回 My brand: The Artist Statement(アーティスト・ステートメント)
自分の作品について、実践的で明快に書くことを学びます。キュレーターやギャラリスト、レジデンスの関係者に読まれることを目指します。よいアーティスト・ステートメントによって、いかに作品が売れ、展覧会が実現し、イメージを高めることになるかを見ていきます。(展覧会、レジデンス、オンライン用の表現をカバーします)
第3回 My work, my image: The folio(ポートフォリオ)
国際的な観客や提出先に向けたポートフォリオをつくり、洗練させます。スタジオ訪問についての具体的なヒントを含みます。イメージにかかわるあらゆることがテーマです。
第4回 What can I say? Practical English phrases and vocabulary(アーティストのための実践的フレーズと語彙)
自分の作品について何を言っていいかわからないと思ったことはありませんか?相手は何を知りたいのでしょう?この回では、参加者それぞれの作品を記述するために必要な、専門用語や創造的な表現をとりあげます。自分の声を持つことを学びましょう。
第5回 Where to go: Money and the future(お金と未来)
アーティストとしての今後の活動に向けた選択肢を検討します。この回では、海外からのさまざまなモデルを知り、適所を見極め、制作活動によって確実に収入を得ていくためにできる基本的な事柄を扱います。
第6回 Opportunity: Applying for a grant/residency(助成金やレジデンスへの応募)
ドイツやスペイン、あるいはニューヨークへ…海外でのチャンスを発見しましょう!海外のレジデンスについて、提出書類や応募の仕方を含め、見ていきます。受け入れられるために必要なことを全て把握しましょう。
第7回 Open session(オープン・セッション)
最終回はオープン・セッション。質問をしたり、前回までのワークショップで作成した文章についてのフィードバックを聞いたりしに来てください。
予約・問い合わせ
e-mailTEL 075-525-7525
FAX 075-525-7522
メールに氏名、連絡先電話番号を明記ください。
講師プロフィール
講師:Lauren Hadler(ローレン・ハドラー)アート、デザイン分野において幅広い経験を有する。景観設計に携わった後、パブリック・アートの分野に転じ、コンテンポラリー・アートの活用による都市の再生、ギャラリーや美術館にとどまらない多様な場におけるアート展の企画・監修を行う。アートマネジメント、美術館業務のほか、オーストラリアの芸術家団体アートワーカーズ・アライアンス(Artworkers Alliance)理事をつとめる。アートマネジメント学修士。クリエイティブ産業について大学で教鞭をとり、ライターとしても活動。 都市空間利用に関する法規制変更のための文書作成、芸術活動に対する助成金申請にも携わる。アート展を従来の枠組みにとらわれない場所で開催すること、アートを活力とコミュニケーションのためのツールとして活用することに熱意を持って取り組んでいる。オーストラリアおよび日本の新進コンテンポラリー・アートを展示、紹介するための提案を、京都とブリスベンから発信。現在は、「京都グラフィー 国際写真フェスティバル」のパブリック・プログラムのキュレーターおよびインターナショナル・リエゾンを務める。