HAPS実行委員長の遠藤水城を中心に、実行委員メンバーが二次審査を行い、
以下の3組に決定しました。
[highlight color=green]•榎本耕一(えのもと こういち)[/highlight] [highlight color=green]•Hyon Gyon(ヒョン ギョン)[/highlight] [highlight color=green]•村田宗一郎(むらた そういちろう)[/highlight] 第二期の募集では、絵画や彫刻など、具体的に「モノ」を扱うアーティストを募集しました。情報化が激しい現在だからこそ、逆説的に物自体の性格が明らかになるということがあるのではないでしょうか。今回選ばれたアーティストは、いずれも物質性を介して、見えるものと見えないものを丁寧に扱っています。それは、絵画や彫刻というメディウムに対して反省的であると同時に芸術の機能や効果に対して意識的であるということです。審査に携わった実行委員一同を代表し、三名の今後のさらなる活躍を祈念します。
遠藤水城(HAPS実行委員長/インディペンデント・キュレーター)

活動内容および経歴



榎本耕一(えのもと こういち)
1977年大阪府出身。大阪府寝屋川市在住(今年より京都に移転)。金沢市立美術工芸大学、修士課程中退。
これまでの主な個展に、「surrogate picture」(ヒロミヨシイ/東京、2007) 、「ふだらくとかい the captain of the ship」(タロウナス/東京、2011)等。絵画をより面白くするにはどうすればいいかを日頃から模索し、豊かな想像力と描写で細部まで見事に描かれる作品が特徴的。


Hyon Gyon(ヒョン ギョン)
1979年韓国出身、京都市在住。韓国MokWon大学で西洋画を学んだ後、2011年京都市立芸術大学大学院博士課程修了。
卒業後も、京都で制作を続けている。2007年にトーキョーワンダーウォール賞、2008年には、京都市立芸術大学修了作品展大学院市長賞を受賞。2012年度京都市芸術文化特別奨励者。心の中の影という負の世界を、作品制作を通じて笑いに昇華させるのが持ち味。


村田宗一郎(むらた そういちろう)
1985年奈良県出身。京都市在住。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科中退。
2009年に京都に居を移し、「ANTEROOM PROJECT」(ホテルアンテルーム京都、2012年)の他、東京、フランス、南アフリカ等で作品を発表し、国内外で活躍中。「構築」をキーワードに絵画、彫刻、インスタレーションなど枠にとらわれない自由な作風。