HAPS実行委員長の遠藤水城を中心に、実行委員メンバーが二次審査を行い、
以下の3組に決定しました。
[highlight color=green]•鏡世界社(松見拓也、NAZE)[/highlight] [highlight color=green]•毛原大樹[/highlight] [highlight color=green]•吉野正哲(マイアミ君)[/highlight] 第一期の募集では、プロジェクト型の作品を制作するアーティストを募集しました。
一口にプロジェクト型と言ってもいろいろな作品のあり方があるのですが、今回は人の参加を呼び込み、状況や環境に介入し変化を促すアーティストが最終的に選出されました。各アーティストが独自の方法論で活動をプレゼンテーションしている点が評価のポイントです。それぞれが、展覧会やワークショップといった「形式」をはみ出して、作品=プロジェクトを成立させています。また、結果的にですが、この3組の間で相互交流やコラボレーションがなされる可能性もあり、面白い組み合わせになったと思います。スタジオは最長で3年間使用できます。彼らがこれからその独創性を存分に発揮していくことを期待します。
遠藤水城(HAPS実行委員長/インディペンデント・キュレーター)

活動内容および経歴


鏡世界社(松見拓也、NAZE)
ともに京都精華大学デザイン学部卒業。松見拓也が写真やグラフィックデザインを、NAZEがドローイングや 立体作品を主に扱う。
両者は2010年よりパフォーマンスユニット contact Gonzoにも加入している。
廃材を収集し、それらを立体作品の制作やパフォーマンスに使用する。不要と見られる廃材に新たな価値を付加し、鑑賞者自身もイベントに参加 することで、全員に発見が生まれ,楽しむことができる場を作る。旧来の絵や彫刻ではなく、音楽や料理・パーティ・パフォーマンスを通して広がりのあるイベントを、多様な人たちが参加できる企画をしている。また燻製処として各イベントやお祝いに自家燻製料理の提供もしている。
http://www.youtube.com/user/HanzaiBoys


毛原大樹
東京芸術大学大学院美術研究科修了。
2005年のFMヨコトリ(大榎淳/上屋番)への参加をきっかけに、”自由ラジオ” や “ラジオ・アート”等の電波メディアに興味を持つ。廃校となった小学校(東京台東区)の教室をスタジオとして、自由ラジオ局「コジマラジオ」をスタートさせた。以降、様々な人々が関係する現場として「町中アート大学」やコジマラジオのテレビ版「”最後のテレビ”」へと発展していく。現在では、全国のありとあらゆるシーンで微弱な電波を使った文化的な活動を行ったり、商店街振興策などさまざま話題を打ち出している。一見すると前時代的な道具を新しいメディアとして捉える制作活動も行う。


吉野正哲(マイアミ君)
詩の制作、映像作品の他、会議を企画し多様な人々が集まり話し合う場を作品としていく。これまで吉野氏が提供してきた会議室では、誰もが社会で背負っている身分や肩書をなくし、肩の荷を下ろして発言できる場が提供されてきた。
今後は制作室を拠点として音楽家、主婦、学生、画家、建築家、専門家など多彩なジャンルの人を集めて表現できる教室のような場を作る予定。