部屋と宇宙と眠らない夜——1990年代前半を中心に

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開催情報

京都市立芸術大学美術学部同窓会展
部屋と宇宙と眠らない夜——1990年代前半を中心に
【期間】2018年2月17日(土)–3月4日(日)
【開館時間】11:00〜19:00(入館は18:30まで)
【休館】月曜日
【料金】無料

http://gallery.kcua.ac.jp/exhibitions/20180217_id=10390#ja

会場

会場名:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1
(堀川御池ギャラリー内)
電話番号:075-253-1509
開館時間:11:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日等:月曜日

概要

東西ドイツの統一と冷戦終結、ソ連解体とグローバル化の加速、湾岸戦争での多国籍軍によるイラクへの攻撃など、その後の国際社会を大きく動かしていく出来事のあった1990年代前半。日本国内においても、バブル経済のピークからその崩壊、そして阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と、人々に大きな衝撃を与えた現象や出来事のあった激動の時代でした。

美術界の動きとしては、このような社会の動きからか、自らの新たな立ち位置を模索するような傾向が見られるようになります。例えばニューヨークやロンドンのアート・シーンで80年代から広まり一世を風靡していた、既存のイメージをカットアップ、サンプリング、リミックスして表現に取り込んでいくシミュレーショニズムに注目した美術評論家の椹木野衣による『シミュレーショニズム——ハウス・ミュージックと盗用芸術』が1991年に出版されると、若い世代の作家たちに特に大きな影響を与えました。ポップ・ミュージックやポップ・カルチャーなどとアートが結びついていくポスト・ポストモダンの思想は、バンド・ブームの中で育ってきた若者たちにとって、アートの世界と自分との接点とその広がりを感じさせるもの、とてもリアルなものであったがゆえに、彼らの心を射抜いたのだと言えましょう。また、これまで若手作家は、そのキャリアを積んでいく中で貸画廊を借りて展覧会を開くというのが主流でしたが、そうではなく、オルタナティブな作品発表の場所を自分たちで開拓していくような動きも活発化していきました。こうした流れの中で、京都市立芸術大学の学生たちも、学生の下宿アパートなど様々な場所を展示の場として使用するようになります。

90年代前半は、バブル崩壊から「失われた20年」とも呼ばれる長く続いた不景気の始まりというネガティブなイメージで捉えられがちな時代でもありますが、本展にて展示される、当時の本学学生の手による作品からは、この時期特有の若き表現者たちの躍動感、高揚感を見て取ることができます。

なお、前回の同窓会展に引き続き、資料研究の発表の場としての「アーカイバル・プラクティス・ラボ」の公開も合わせて実施します。

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