トーク「Beyond Conceptual / Curatorial」

通常、アーティストとキュレーターは、全く違う役割と職能だと考えられています。
近年、「アーティストがキュレーションを行う」展覧会が増えていますが、そのような場合においても、それらがそのように語られるということは、そもそもアーティストは作品を制作し、キュレーターは展覧会を制作する、という役割の違いが前提となっています。

しかし、そのような区分を一旦離れて見るならば、アーティストとキュレーターが行っている「芸術実践」には重なる領域があることがわかります。キュレーターはかなり以前から、コンセプチュアル・アートを中心としたアートの定義の再編を試みる作品群から多くの技術を剽窃してきました。同様に、アーティストたちはキュラトリアルな技術的蓄積から随時必要な要素を作品に導入してきています。社会的役割分担やカテゴリーを前提とするのではなく、こういったコンセプチュアル/キュラトリアルな芸術実践の総体を仔細に検討する必要があります。それを通して、芸術実践を社会闘争の中に明確に置き直すべきなのです。

高橋耕平、田中功起、眞島竜男という三名のアーティストたちは、それぞれが異なる方法でコンセプチュアルであると同時にキュラトリアルな地平を示しています。
本イベントでは、三名による作品/展覧会解説とともに、参加者との自由な対話を通して現在のアートが抱える諸問題の実相に迫ります。

概要

日時:2017年1月29日(日)14:00-17:00
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
   (京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2)
参加費:無料
登壇者:髙橋耕平、田中功起、眞島竜男
進行:遠藤水城
定員:40名(要予約)※定員に達したため受付を終了しました
主催:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) 
共催:京都芸術センター

髙橋耕平『街の仮縫い、個と歩み』兵庫県立美術館での展示風景(撮影:表恒匡)

courtesy of the artist and Contemporary Art Center, Art Tower Mito 「田中功起 共にいることの可能性、その試み」(2016)水戸芸術館現代美術ギャラリー "Koki Tanaka Possibilities for being together. Their praxis." (2016) Contemporary Art Gallery, Art Tower Mito, Exhibition View

眞島竜男 “281” 岡山芸術交流2016 天神山文化プラザでの展示風景 © Okayama Art Summit 2016 Photo : Yasushi Ichikawa

プロフィール

髙橋耕平 TAKAHASHI Kohei
1977年、京都府生まれ。2002年京都精華大学大学院修士課程芸術研究科修了。
2013年発表の《HARADA-san》以後、特定の場所や個人を取材したドキュメンタリー形式の作品を中心に手がける。記憶の継承と忘却や断絶、あるいは個人と個人、個人と集団の間に生じる齟齬や共感を主題に、映像、写真、テキスト等を用いたインスタレーションを発表。主な個展に「街の仮縫い、個と歩み」(2016年、兵庫県立美術館)、「史と詩と私と」(2014年、京都芸術センター)、「HARADA-san」(2013年、Gallery PARC)。主なグループ展に「ほんとの うえの ツクリゴト」(2015年、旧本多忠次邸)、 「秘仏十一面観音像御開帳関連企画 kiseki- キセキ- 」(2015 年、観菩提寺正月堂)、「かげうつし―写映|遷移|伝染」(2012年、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)等。2017年は、1月14日~豊田市美術館で開催の「切断してみる。ー 二人の耕平」に参加する。

田中功起 TANAKA Koki 
アーティスト、ARTISTS’ GUILD、基礎芸術。主な著書に、『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)、『質問する その1(2009 – 2013)』(ART iT、2013年)『Abstract Speaking – Sharing Uncertainty and Collective Acts』(NERO Magazine、 国際交流基金、2013年)、『共にいることの可能性、その試み、その記録-田中功起による、水戸芸術館での、ケーススタディとして』(グラムブックス)などがある。

眞島竜男 MAJIMA Tatsuo
現代美術作家
1970年 東京都生まれ。1993年 ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術科卒業。神奈川にて制作、活動中。
徹底したリサーチに基づく独特のユーモアを交えた作風を特徴に、写真、映像、パフォーマンスなど多様なメディアを用いた作品を発表。近年の主な展覧会に、2016年岡山芸術交流2016 -開発 Development- 、2015年 PARASPHIA 京都国際現代芸術祭、2014年「眞島竜男:回顧と展望」(TOLOT heuristic / Shinonome) 、 2012年「無題(栄光の彼方に)」(TARO NASU)、「But Fresh」(トーキョーワンダーサイト)、2010年「北京日記」(TARO NASU)など。

遠藤水城 ENDO Mizuki
1975年札幌生まれ。キュレーター。
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)エグゼクティブ・ディレクター。

予約・お問合せ

HAPS
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電話 075-525-7525
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